現場での問題とこれから

介護の業界では、いかに介護スタッフが続けられる職場環境を作れるかどうかということが、大きな問題になっています。
介護職を育てる学校や教育内容などの環境は年々増えていますし、良くなってきています。
また、早くから介護職を目指している若い世代も増えてきています。
女性が多かった介護職も男性が徐々に増えてきて、介護従事者全体が増えてきているように思います。
しかし、実際に現場で働くようになると、短期間で離職していくという介護の現場を取り巻く現実に気づくでしょう。

人間関係が問題で離職することはどのような職業でも起こり得ることです。
また、それを回避するのは難しいことでもあります。
職場の人間関係はどこかにひずみが生まれて起こるのですから、ひずみを排除しない限り続くからです。
これは運営側が努力をしても解決しにくい問題です。

しかし、人間関係以外での環境を良くすることはできます。
例えば、近年開発が進み活用されている介護ロボットを導入することは、介護職員の負担を軽くするという期待が持てます。
現段階では、介護ロボットは補助的な存在でしかありません。
全てを介護ロボットに任せることができるようになるまでは、まだまだ時間が必要です。
そしてまた、全ての業務を介護ロボットが対応できるようになったとしても、相手が人である限りは介護ロボットだけに任せることは難しいでしょう。
どうしても人の手が必要なことがありますので、介護職の仕事に関する負担は軽くなることはあっても、人材が不要になることはありません。
介護職員と介護ロボット、両方を活かしながら業務を円滑に進めることを目指すことがこれからの介護の現場では必要とされ、また期待されることではないでしょうか。